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俳優スクールの入学試験と倍率

人には得て不得手があるのは当然の事…自分の得意分野をアピールし、得意分野に進みたい意欲や熱意を伝える入試が「AO入試」です。最近は各分野の短大・大学・専門学校などでも盛んに取り入れられていると聞きます。ただ実際の所、どういったメリットがあり、一般入試と何が違うのか今一つハッキリしない人も多いのではないでしょうか?また、どの様な人に向いているのでしょうか?そうしたAO入試の疑問にも答えます。

どのような試験を受けるのか

まずは試験を受けるに当たり、大体の所が応募資格を設定しているのでしっかりと確認しましょう。通常それほど難しい条件はありませんが、年齢上限が設定されている場合もあります。例えば新人発掘を謳うオーディションなどでは、15才から29才までと幅がかなり狭くなっている様です。他、小学3年生から32才などという所もありますが、大体が18才以上の高等学校卒業、或いは同等資格を持つ者となっています。

専門学校では「専願」「併願」のどちらかを選択する様になっており、「専願」とは第一志望が当該学校である場合の事で、「併願」とは当該学校の他に短期大学や大学を受験する事であり短期大学・大学の合格発表までは入学手続きを待ってくれるという仕組みです。ただし、他の専門学校との併願は許されていません。

試験内容は、それぞれの専門学校、芸能プロや劇団の俳優養成所で多少違いはありますが、書類審査→面接→実技審査という流れが多い様です。なかには筆記試験や作文があったりする所もある一方、書類審査と面接のみの所もあります。また、スクール受験生には未経験者が多い事情もあり、実技は適性を見る事に重点をおき、経験は不問とする所も多く見受けられます。

スクールに於いて書類審査は割合通る確率が高いと言いますが、必要項目に漏れがないかの確認と書類審査自体で作文が求められる時には、内容が求められているものと一致するかを吟味する事が大切でしょう。課題が出たらもちろん課題に沿って作成しなければなりませんが、自己ピーアール的なものや志望動機的な作文なら通り一遍なものではなく、相手に「会ってみたい」と思わせる様な工夫が必要となるでしょう。

有名な劇団やプロダクションの養成所では、高い倍率のため一次審査を通るのさえ難関な場合もある様ですが、なかには通れば即芸能プロダクションの所属になれたり、レッスン料が全額免除になったりの特待で入学できる事もあります。特待でなくても、芸能活動とレッスンを併行して行える所もある様です。

ただし、そういうオーディションは試験科目も当然多くなり、作文、筆記の他、ダンスや歌、言葉や身体による表現、指定実技、更に出された課題で行うモノローグ(相手無しで行う、自問自答の台詞)やダイアローグ(問答)など、より一層難しさが増し、それらを通って漸く2次審査に進める事になります。そこで初めて面接を行うという場合もあり、1次審査を通らなければ会う事もできないという厳しいものになる様です。

ですから、どの試験に挑戦するかは自分の今現在の実力とレベルを計り、気持ちや想いの強さを確認した上で臨む事にしたら良いと考えます。

もちろん全てがこの限りではありませんので「この方向に進んでみたい」という思いが少しでもあるのなら、まずは自分に合った俳優スクールを探す事から始めたら良いのではないでしょうか。そして面接では経験や専門知識などよりも意気込みややる気を見る事が多いと言われていますので、そこを前面に押し出す気迫を持って臨みましょう。

受験料はどのくらい?また倍率は?

まず受験料(考査料も同義語)の話ですが、表示されているものを平均すると大体15,000円~30,000円程度になります。俳優スクールの中では、専門学校系がやや高めの様です。中には芸能プロダクション系スクールで、オーディション参加が無料というものもあります。

これらが高いか安いかは受験生側の価値観になりますが簡単な比較として大学受験時の受験料を参考に挙げれば、国公立で推薦・AO入試が17,000円、私立大で推薦・AO入試・一般入試が35,000円程度、そしてセンター試験(3教科以上)が18,000円です。ただし私立大学の場合、学部を受ける毎に35,000円が上積みされて行き、国公立も2次試験を受ける場合は新たに17,000円が必要となります。

次に倍率の話ですが、例えば毎年テレビなどで合格発表日に話題となる超有名歌劇団の音楽学校は、平均25倍~30倍の高倍率でこれが高い方のトップクラスでしょう。また、スクールではありませんが芸能プロダクションが手掛ける全国的に有名なコンテストで、有名女優を数多く輩出し成績を残せばデビューを約束されるというコンテストは、応募者100万人からたった数人という驚異の倍率です。

こうした事にチャレンジするのは、自分を試す為にも夢を叶える為にもとても良い方法ですが、この高倍率を乗り越えて行く為には努力や実力だけでなく強運をも味方につける事が必要だと言われます。

他方、一歩一歩地道に目標を目指したい人や自分のやりたい道を確認しながら進みたい人も多く、そうした場合に俳優スクールはスタートに立つ一歩目として人気が高い様です。当然、後にはオーディションやコンテストなどを受けて仕事を手に入れる事になりますが、スクールはその準備態勢や自信を養い整えるのに役立つと言われています。

こういった俳優スクールは、直に芸能プロダクションや劇団のオーディションを受けるよりはかなり合格率は高いそうで、養成所と言われる所で合格率が大体10%前後だと言います。当然、養成所により倍率も変わりますが、正確な総応募者数や合格者数が発表される訳ではないので正しい倍率や合格率は出せず、分かった事から試算する大まかな数字となる様です。専門学校だと数も多く更に合格率は高くなると言われていますが、当然100%合格する訳ではありません。学校の求める人物像と自分との相性をしっかりと確認し、選択するのは非常に大切な事です。

どちらにしてもスタートラインに立った後が勝負の世界ですから、倍率や合格率より、その後のやる気や努力次第で大輪の花を咲かせられるかが重要でしょう。

一般入学とAO入学

一般入試の場合は、どこが第1志望でも構わず短大や大学との併願ができます。つまり、短大や大学に受かればそちらに行く事が可能な訳ですし、その合否の結果が出るまでは待ってもらえるという事です。それができないのがAO入試です。かならず第1志望でなければいけません。

ではAO入試とはどの様なものでしょう?

まずメリットは、高等学校での成績や内申に左右されず自分の得意分野で勝負できる事でしょう。個性や適性を見てもらえるのも大きな利点であり、やる気や熱意も評価の対象になるので、本人次第で希望の学校に入学できるというチャンスをもらえる制度です。また、学校によりAO入試の合格者に特典を付ける場合もあり、それが入学金の減額だったりもします。

代表的な選考方法は「対話重視型」と「書類・論文型」で学校によって分かれます。どちらにしても学校の方針と受験生の希望が合致する事を重視するので、当該学校の方針とはどの様なものかを事前にチェックしておく必要があります。

ただし、エントリーするに当たり「エントリー資格」または「アドミッション・ポリシー」という形で求めている学生の能力や学生像を示しているので、そこに至る力は必要になります。例えば、部活動で得た高度な技能であったり、豊富な活動実績であったりと高い能力を資格として求められる場合もあるという事です。熱意に加え、一芸に秀でている人に適している入試と言えるでしょう。無試験で入れてもらえる、都合の良い入試ではないという事も理解しておいた方が良い様です。

まとめ

誰もが一度は憧れた事のある俳優や女優。しかし、その職業に付けるのは、ほんの僅かな人達です。本当に「なりたい」という強い気持ちや強運に恵まれないと、そのスタート地点に立つ事さえできませんでした。

しかし現在、そのスタート地点となるのが俳優スクールという、ノウハウや実技を指導してくれる場所です。中には「興味はあるが、まだ方向性を模索している」という人でも、スクールに入って勉強している内に気持ちが固まってきた、という事も少なくないという話です。

最初から揺るがない気持ちをもっている人も、進む道を模索中の人も、スタートラインから一歩踏み出してみるのは貴重な経験だと思いませんか?